純情少女とエロ女 第五章 選べるフィナーレ

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SNOW CLYSTAL

Author:SNOW CLYSTAL
著者:スノー クリスタル

ずっと書きたいと思っていた
テーマに取り組んでみました。
男って… 女って…
やっぱ、奥が深くて解明でき
ないなぁ…

特に主人公が16〜20才まで
という設定なので、
大人の男女の愛まで掘り下
げるところまでは行かなかっ
たかもしれないけどね、
そんでも体当たりしてみたゾ。

まわりに振り回されながら
変化していく少女の心と体に
ピッタリ寄り添って、読み進
んでね。

ついでにいっしょに恋をしな
がら…。
   


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    今まで読んで下さってありがとう。

    この章では、フィナーレが選べるようになっています。
    (もし本にするなら、この章はバージョンごとにミシン目入りの綴じ込
    みにするっつーもんだ キラキラ


    どんなフィナーレがあなたは好き?
    フィナーレは読者の想像に任せたかったけれど、世の中ではいろん
    なケースがあり得るので、
    いくつかの ”その後” を用意しました。

    どれかが本当かもしれないし、全く別の方向へ行ったかもしれない。
    あなたの感性で、物語を終わらせて下さいね。



    1.「ちょっと悲しいハッピーエンド」 版

    あやめは志音に三下り半を突きつけてから、恋のことも、セックスに
    ついてももういっさい考えずに、
    勉学とクラブ活動にエネルギーを注ぎ、学生生活を謳歌した。

    セックスの問題さえなければ、男子とも女子とも、時には愉快に時に
    は真剣に文学や人生を語り合ったりどこかへいっしょに出かけたり。

    あやめには、友情の方が合っていたのだ。
    きっとあやめは、もう少し大人になるまで処女でいるべきだったんだね。

    あれだけ失敗を重ね、運命にコテンパンに痛めつけられたのだから、
    もうそう簡単に男とはつき合わない。

    だが、だからこそ、

    “お金がなくてもいい、ささやかな幸せでいい、
    本当に私を大切にしてくれる人と、いつも笑いのある家庭が作りたい”

    そんな未来への憧憬が、あやめの心の奥で暖められていた。

    そのための一番の対象は、 あやめの故郷の町にあるジャズ喫茶
    “テイクファイブ” のマスター、広瀬 陵。
    あやめとつき合うことに何か大きな障害を抱えているようだが、
    あやめはよっぽどのことでない限りいっしょに背負って行く覚悟だ。

    本人が、
    「君が20才になり一応大人の年令に達して、ある程度、物事の判断
    ができるようになるまでそれは明かさない」
    と言うので、
    あやめは20才の誕生日を、自分を励まし、不安と戦いながら待った。


    ところがあやめが19才の冬のある日、
    実家に帰省した折にテイクファイブに寄ると、
    店のドアは閉まり、板が打ち付けられ、閉店の貼り紙がしてあった。

    あやめは血の気を失い、その場に倒れ込む。
    陵からは何も聞いていない。

    近くに住む銀平に電話をする。
    銀平が駆けつけてくれた。

    「とにかく家においで。
    大丈夫、こんな時に何もしないから。」 (;´Д`)


    銀平の家で聞いたところによれば、
    陵は最近、見た目にはっきりやつれていたという。

    銀平が問いただすと、
    「深酒をした」 とか 「ここのところ睡眠不足が続いてね」

    とか返事をしていたが、どこか憔悴し切っていたようだったと。

    同じ町内なので商工会議所の会議などで顔を合わせることもあった
    という銀平の父親に聞いてみたが、
    陵の過去や身辺については、あまり情報がないらしい。


    あやめはその足で、千葉の彼の実家を訪ねた。
    そこで知ったことは…

    陵が亡くなったということだった。


    あやめは卒業後、就職してOL生活を送っていたが、
    去って行った陵への思慕と悲しみは、日が経つにつれ膨らむばかり
    だった。


    そしてそれからさらに何年かが過ぎたある時、あやめはとうとう陵へ
    の思いにピリオドを打ち、陵が言い残した通り、銀平と結婚する。

    家族に 「身分が違う」 (ハ?) と大反対されたが、
    銀平があまりに真摯に何度も何度もあやめの家に、

    「あやめさんを下さい。必ず幸せにします。」

    と、足を運ぶので、最後には両親が折れた。

    “あやめに好きな男ができ、その結果、北海道や九州へ嫁に行くこと
    になってしまうよりは、
    同じ町の中で新しい家庭を築いてくれればそれもいいのでは”

    と考えが変わった。

    何よりも、銀平があやめのことを真剣に思ってくれているのが痛いほ
    ど伝わって来たから。

    そしてふたりは結婚し、あやめがほしかった
    “ささやかでもいい、いつも笑いがある幸せな家庭” を築いた。


    銀平の家は男の子ふたりだったので、銀平の母、鈴子は、そりゃ、
    あやめを可愛がってくれた。
    実の娘以上に。

    浴衣を作ってくれ、あやめに袖を通させた時の鈴子の嬉しそうな顔が、
    あやめはいつまでも忘れられない。

    「あー、何て幸せなの。
    男の子ばっかりだったから、一度はこういうことをしてみたかったのよ
    …。」

    と、声を詰まらせた。

    彼女はあやめと銀平が喧嘩をすれば、あやめの味方になって銀平を
    やっつけた。

    父親もの昭平も、実直で寡黙な人だったが、あやめにはいつもいろい
    ろな気遣いを忘れなかった。

    そのうち (あんなことこんなことをしているうち(〃▽〃) )に子宝にも
    恵まれ、あやめは優しくおちゃめでしっかりしたお母さんになった。


    あやめは銀平と約束している。

    「もし浮気したら、その時は離婚する時。
    バレなければいいと思ってやっても、いつかはバレるものよ。
    もしやるなら、バレた時に私を失ってもいいという覚悟で、本気でや
    ってね。」

    銀平はたぶん絶対に浮気はしない。
    あやめを手に入れたことだけで、これ以上の幸せは自分には訪れな
    いと思っているから。

    年月が過ぎて会社が大きくなり、銀平が精悍な中高年になり、あや
    めが色気のないおばさんになったらわからないって?

    あやめは、自分の方も男に幻滅されないように魅力的な妻でいようと
    努力するつもりだ。
    栄養と運動のバランスをいつも意識し、いくつになっても内面から滲
    み出る美しさで、綺麗でいたいと。

    皺だって笑顔が美しければかえってチャーミング。
    鈴子のように。

    祐と陵とのことは、青春の甘く激しく切ない思い出として、
    心のずっとずっと奥にしまい込んで…。



    End






    何ごっこ?
     
               何ごっこするー?








    夕涼み

              きっと見ている…







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    テーマ : 恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル : 小説・文学

    あやめの誕生日が過ぎてしばらくした頃…。

    ジャズ喫茶 テイクファイブ の入口ドアは閉まり、“閉店のお知らせ”
    が貼り紙されていた。

    そのマスターは店をたたみ、行方知れずだった。


    さて、マスターである広瀬 陵が抱える事情って、実際は何だったん
    だろうね。

    前述の 7つ のうちのひとつだったのか、いくつかだったのか、
    それとも全く別のものだったのか…。

    だが、それがどれだったか、何だったかなんて問題じゃなかったのだ。

    あやめは20才になったその日に、すべてを捨てて陵の胸に飛び込
    んで行ったのだから。


    そう。
    あやめも いなくなっていたんだよ。


    End




       **************************


           愛の讃歌             エディット ピアフ


       ♪ 「あなたの燃える手で…」 の別訳
     
       (フランス語の原文は ”ル シエル ブル (青空)…” で
        始まるので、こちらの訳の方が元に近いような気がする)



        たとえ青空が落ちてきても、

                たとえ大地が裂けたとしても

        あなたが愛してくれればいい

                  この世がどうなってもいいの

        毎朝 愛で満ち溢れていれば

                 あなたの腕に抱かれていえば

                あとのことはどうでもいいの

        あなたが私を愛してくれるなら

                    お星様だって取ってくるわ

                    あなたが取ってきてというなら

        あなたの望むことなら

                    何だってできるわ

        私を愛してくれさえすれば…

        
        いつの日か死が2人を引き離しても

               心は永遠にあなたといるの

        あなたが愛してくれさえすれば
         
              何が起きても構わない

        他のことなど

            どうだっていいの



       **************************


          …いつかマスターがあやめに貸してくれた、
            エディット ピアフ の DVD より




       

    テーマ : 自作恋愛連載小説 - ジャンル : 小説・文学

    志音はその後、亜紀にしばらく振り回されていたが、自分との戦いの
    末、キッパリとその自分にケリをつけてあやめの元に戻って来た。
    「もう一度だけチャンスをくれ」 と。

    亜紀のことであやめの心は頑なになり、ちょっとやそっとのことでは
    ほぐれそうになかったが、
    あのプライドの高い志音がそのことで苦しんでいる姿を身近で見てい
    たので、やがて ”一度、話し合ってもいい” という気持ちになる。


    ふたりは率直に話し合った。

    「私たち、精神的にも肉体的にもあんなにいい関係だったのに。
    あなたはエロ女の誘惑にいとも簡単に、何度でも引っ掛ってしまった。

    これからだって、そういうことがあるかも知れないでしょう?
    特にあなたは芸能界に関係した音楽業界に入るんだから。

    私に、“男はそういうもんだ”って、あきらめて受け入れろっていうの?
    心と体は別のものだからって?」

    「そうだな。
    男である限り、俺は “絶対に浮気しない” とは誓えない。
    嘘でなら言えるけど。

    だけど、君のことは大事にする。
    浮気をすることが万が一あっても、君にはわからないようにする。

        ( ( ゚Д゚)ハァ? )

    君だって大人なんだから、現実と折り合いをつけなくちゃ。

    俺はまだたいしたことないけど、芸術家としてのセンスを磨いて行き
    たいんだ。
    そのためには人にも物にもいつも恋をしていなくちゃならないんだよ。

        (アレ? どこかで聞いたことがあるような…
         そうそう、あの、くつ下履いてない人の言葉だ )

    モーツアルトだって、現実の世界では下品で色好みだっただろ。

    いい作品は、社会の常識の枠から外れたところでインスピレーション
    を受けて生まれることがあるってのも本当なんだ。

    だけど、奥さんとして、君を大事にする。
    俺がこれから仕事の世界で大物になって行くのをいっしょに見届けて
    くれよ。

    君を愛しているから、結果的に君を悲しませるようなことは
    しないと思う。
    約束はできないけど、努力する。」

    「ハァ … (´ρ`)
    あのね、昔から、“英雄、色を好む” って言葉はあるよ。
    才能がある人や仕事ができる人は、女を持つことも堂々と許される
    って?

    でも、私は嫌なの。
    女は人形でも道具でもない。
    ちゃんと感じる心を持った人間なのよ。

    男が本妻と側室が持てる時代は、もう終わったの!

    あなたが私を本当に愛していると言うなら、
    悲しい思いは絶対にさせないで。

    それがどんな清純派AV風の女の子や、ヨダレが出そうなくらい色っ
    ぽい女からの誘惑でも、負けないで!
    私が、それを知って悲しむ姿を思い浮かべて!
    バレなければいいと言うけど、もしバレた場合のことを考えて!

    あなたを愛していれば、平気でいられるはずがないでしょう?」

    「そこは君が大人になればいいんだよ。
    “男はそういう生き物だ” と割り切って。

    いいじゃないか、本当に愛され、妻の座にいるのは自分なんだから。」

    「でもそれは、心が伴わない浮気のことでしょ?
    浮気しているうちに、本当に情が移ってしまったらどうするの?」

    「俺はそうなっても、冷静に対処できる。
    わかるだろ?
    キャリアや家庭を壊すほどはのめり込まない。

    第一、結婚すれば家同士のつき合いもあるんだから、そう問題も起
    こせないし、揉め事は面倒だ。
    君の耳に届く前に処理しちゃってるよ。

    男はみんなそんなもんだ。
    だから俺は、『絶対に浮気はしない』 とは言わず、君に俺の、そんな
    どうしようもない面についても正直に曝け出して、
    その上で、ありのままの俺のところへ戻って来てほしいんだ。

    君を大切にする。
    それだけは約束するからさ。」


    だがあやめの心の中では、志音への失望のあと、陵への思いがより
    いっそう強まっていたため、
    その、プロポーズとも取れる志音の申し出への返事は保留にした。

         (えー、それって、ひょっとして、
          二俣じゃないのー?)

    また、あんな出来事の後、志音とセックスする気にはとうていなれず、
    距離を置いてしばらくお互いを見つめ直すことに。


    そうして志音とあやめは、友人関係に戻って再スタートしたのだった。





    テーマ : 恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル : 小説・文学

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