純情少女とエロ女 第三章Cまで 後編

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SNOW CLYSTAL

Author:SNOW CLYSTAL
著者:スノー クリスタル

ずっと書きたいと思っていた
テーマに取り組んでみました。
男って… 女って…
やっぱ、奥が深くて解明でき
ないなぁ…

特に主人公が16〜20才まで
という設定なので、
大人の男女の愛まで掘り下
げるところまでは行かなかっ
たかもしれないけどね、
そんでも体当たりしてみたゾ。

まわりに振り回されながら
変化していく少女の心と体に
ピッタリ寄り添って、読み進
んでね。

ついでにいっしょに恋をしな
がら…。
   


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    第三章Cまで 後編:13話  読むのにかかる時間:40分くらい



    夜菜子はちょうど性への興味に目覚めた時期のようで。

    きっと幼い頃のお医者さんごっこは率先してやった口だろう。
    学校は同じだったが家はそれほど近所ではなかったので、そのへん
    のことまではあやめにはわからない。

    だが、今晩の夜菜子の口調はまるでその続き版をしようと誘っている
    ようだ。

    あやめは何と答えたらよいかわからなかったが、考えてみれば、
    男の人といきなりぶっつけ本番というのも戸惑うかもしれない。

    −そうね、よくテレビや映画や雑誌で見る男女のベッドシーン、
      おもしろ半分に女同士で模擬練習やってみてもいいかも!

      首筋にキスされたりしたら、ホントにあんなふうに 「あっはん…」
      て気分になるのか…。

      “感じる”って、どういう感じのこと?


    夜菜子が言った。

    「大輔とはね、ラブラブムードになって、このへんにキスされて、おっぱ
    い触られてたの。
    そしたらね、すごくいい気持ちになっちゃった。

    それで、体の中がムズムズするみたいな感じになって…。

    あれ、あやめにも体験させる!」

    「ええーっ、いいよぉ。恥ずかしいよぉ」

    「いいから、いいから。
    そんなこと言うと、私も恥ずかしくなっちゃうよ。役になり切るの!

    初めはあやめが女役ね!」

    夜菜子はミュージカル研究部の舞台練習の打ち合わせでもしている
    かのような調子で。

    さっそくあやめのパジャマの上をウエスト部分から捲り上げ、ブラを
    上に向かって剥いだ。

    あやめの乳房が露にされ、闇に白く浮かびあがる。

    豊満とは言えないが、手のひらにすっぽり収まる適度なサイズ、とい
    うところか。
    それを夜菜子が激しく揉み始めた。

    −え? マッサージじゃないんだからぁ… (´ロ`)

    事始めからして、あやめはそう思ってしまった。

    次に夜菜子はあやめの背中に手をまわし、あやめの喉の下あたり
    に貼り付いていたブラをはずす。
    あやめはそれに合わせ、背中を少し浮かせて彼女の動作を助けた。

    夜菜子はそれからあやめのバストの先を舌で弄び始めた。
    ところが力加減が強すぎて、痛いばかり。

    「痛いよ」 の言葉に、夜菜子が舌先の力を緩める。
    すると、くすぐったさに近い快感があやめの脳の中を走る。
    なぜか、乳首と脳が直通で反応し合っているような感覚だった。

    それから夜菜子は、初々しいあやめの体の上から下に向かって唇を
    這わせたが、さすがに動きはぎこちなく、あやめは彼女の唇が擦れ
    て痛そうだと思った。

    何がどうあれ、あやめはとうていそれらの行為に酔いしれるなんて
    気分ではない。

    だいたい、好きな男性とこんな行為をすること自体、想像がつかない。
    好きなら、その人の前で裸になるなんてことがどうしてできるのだろう
    か。
    裸になって恥ずかしいところを見せ合って触り合うなんてこと、とても
    考えられない。

    やっぱり、“ごっこ” は “ごっこ” だ。
    目の前にいる夜菜子が男性とはどうしても思えないし、思えたら恥ず
    かしくていられない。


    複雑な思いに冷めた気分でいると、夜菜子の手のひらがあやめの
    大切な部分に乗せられた。
    さすがにそこから先の過程に進むのは指先がためらっているよう。

    夜菜子の指は、遠慮がちにあやめのパンティーの中に侵入してきた。
    花弁が押し開かれ、夜菜子の人差し指と中指が交互に、ピアノの
    鍵盤を叩くように上下に動くが、焦りのためか雑になり、やはり痛みが…。 
    そこは敏感エリアなのだ。

    あやめはがまんできずに、

    「もういいよ!」

    「ごめん。へただね、あたし…。 じゃ、今度はあやめがやってみて!」

    あやめはあまり気が進まなかったが、自分だけやってもらって交代
    しないわけにはいかない。
    ロールプレイ開始! 

    夜菜子は薄暗がりの中で目をキラキラさせて横たわっている。

    あやめは夜菜子がしたと同じようにした。
    ブラをはずし、胸を揉み、乳首を舌で弄んだ。
    強く舐めると痛かったので、そっとやってみた。

    夜菜子の胸もそれほど豊かではなかったが、とても感度が良さそう
    で、あやめの唇がちょっと触れただけでビクっと反応し、
    恍惚の表情を浮かべた。

    「ねえ、あのね、舐めるだけじゃなくて、キスしてみて!
    吸い付いてみて!」

    専売特許の甘え声で乞われ、あやめは赤ちゃんのように夜菜子の
    乳首をチューチュー吸ってみた。
    強くすると痛いとわかっていたので、ふんわり、優しく。
    時々舌の先で、触れるか触れないかというくらい微かな接点で舐め
    る動作も織り交ぜた。

    夜菜子は顔を歪め、「あ〜ん、あ、は〜ん…」 と桃色吐息。
    上半身を大きくのけ反らせる。

    「いいよー、いい! すっごくいい! お願い!
    その唇の感じで、下まで行ってぇ!」

    今度はそう切願され、あやめは腰を屈めて夜菜子の胸の下から下腹
    部に向かって唇を這わせる。
    夜菜子がよけいに声を上げるスポットを探すため、頭を行ったり来た
    りさせて。
    “まるで、ハーモニカを吹いているみたい” なんて思いながら。

    自分がされたように、あやめが夜菜子の体の中心に手のひらを乗せ、
    しばらく擦ったあと、パンティーの中に侵入。
    うるうる熱くて柔らかい秘密の部分に冷たい指でおっかなびっくり割り
    入って、指先をちょっと動かしてみたとたん、

    「あは〜ん、ダメ! ダメーっ!… いや〜〜っ!」

    夜菜子の手があやめの手を押さえ、その動きを阻止しようとするので、
    あやめ的にはびっくり。
    本当にいけないのかと思い、手を引っ込めてしまった。

    すると夜菜子が、

    「嫌っ言っても、ほんとに嫌なわけじゃないんだってば!もう ! 
    あやめはーっ !」

    「あ、そーなの?!」

    「そういう場面では、”すごくいいからもっと続けて” って意味
    でしょがぁ…ふつう…」

    そのやりとりですっかりお笑いムードに。

    たとえ、「はい! やり直し!」 と言われても、そうスムーズには元の
    場面に戻れそうもない。

    それに…
    さすがにその先に進むのはお互いに恥ずかしさもあり。
    下の部分に関してはどうするのか未知の部分が多く、結局、子どもの
    それも女同士では、どうしていいのかわからない、という現実もあった。


    「じゃ、まあ、このへんにしとくか? おもしろかったね!!」

    あっけらかんとした夜菜子の様子に、あやめは自分が子どもなのか
    大人なのか、わからなくなってきた。

    が、確実に大人の世界(官能の領域、とでも言おうか)を覗き込んだ
    ような気はしていた。




    とつぜんですが…

       
    b_01.gif  FC2ブログランキング自作小説部門で
      第4位です。 ( 5/21 21:00 現在 )


     
      
      拝啓 読者の皆さま!

      いつも読んで下さってありがとう。
      おかげさまで あと少ーしで3位入賞 ってとこまで上がって
      来ました。

      3位に入ったら、
      「あ、読みたいと思って下さっているんだな」  (〃▽〃)

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      いつも読むだけで投票して下さらない方も、今回は
      
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      23日深夜に3位に入りました。
      ありがとう!...(´З`) チュッ
      これからも、クリックもよろしくお願いしますねー

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    テーマ : ちょこっとエッチ - ジャンル : 恋愛

    2月のある週末の夕方、あやめはテイクファイブに出かけた。

    中央駅近くの路地にあるこの店には学校の制服姿では寄りにくい
    ので、放課後学校帰りにという訳にはなかなか行かず、
    やはり一度家に戻って出直すか、週末わざわざ出かけることになる。
    だが、どちらのケースも家族の目の中で敢行しなければならず、
    あやめはその度に家族の冷たい視線に晒された。

    テイクファイブは ”祐との接点” ということもあったが、
    あやめはジャズを聴いたりジャズシンガーについてマスターの話を
    聞いたりすることも楽しみになってきていた。

    前回立ち寄った時も、思った通り祐は最近はほとんど顔を見せてい
    ないとのことだったが、
    あやめが時々立ち寄ると聞いて、マスターを通してふたりは今日、
    待ち合わせをしたのだった。ヽ(´ー`)ノ

    受験時期まっ只中なのでゆっくりはできないが。

    マスターが、祐とあやめのイメージに合わせてくれたのか(?)
    今日はキースジャレットの演奏が流れている。

    あやめは今日は髪を大人っぽくアップにして、ちょっと凝った手づくり
    風バレッタで留めた。
    くるくると巻き上げた髪からわずかに取り残されこぼれる遅れ毛が
    何とも言えず色っぽい。
    服装は細かい花柄のスカートに紺のセーターに短めブーツ。

    久しぶりに祐に会えるので、あやめは朝からドキドキそわそわして
    いた。
    いつでもあやめは祐がそばにいるだけで、その気配を感じるだけで
    心臓が高鳴り、目眩がして何がなんだかわからなくなる。

    もっとふつうに気軽に日常生活のひとこまとして話せばいいのに。
    それができなくなってしまうのだ。祐といっしょにいる時は…。
    胸が苦しくなり、大きな不安にかられる。

    会っていて嬉しいはずなのに、その瞬間瞬間が不安なのだ。
    祐は本当に心から自分といて嬉しいだろうか、今、つまんないと思って
    いないだろうか、服装は?会話は? と、
    ひとつひとつ大そう気になってしまうのだった。


    アンティックの鈴が鳴り、ドアが開くと、祐が入って来た。
    爽やかな笑顔が、すがすがしい空気と明るく暖かい太陽の日差しを
    暗がりに運び入れた。
    (と思ったのは、もちろんあやめだけかもしれないが…)

    「おう、お久しぶりです、姫様」

    マスターに会釈しながらそう言って、祐がカウンター席であやめの
    隣に座った。

    「あれ? ちょっと大人っぽくなったね。

    まさか僕の知らないところで、大人の女になっちゃったりなんかして
    ないよな。」

    −この人はいつも、ドキっとすることを涼しい顔をして言う…

    睫毛の長いうるんだ目で至近距離で顔や頭を見られ、あやめはもう
    SOS状態。

    まわりに人がいるせいか、“俺”でなく、“僕”と言っているようだ。
    それとも心が少し離れたのか…

    頬の温度が上がり、それに連動して体中が破裂してこなごなになっ
    てしまいそう。

    コーラを注文し、マスターと短い会話を交わしてから、祐がまた、
    回るスツールごとあやめの方へくるっと向いて、

    「じゃ、どうする姫さん。 これからどうしたい?」

    あやめは何も考えていなかったので慌てた。
    会ってからどうするかなんてこと…。

    −考えてみれば私のこういうところが祐さんきっとつまんないんだね。
      何でも相手まかせで、待ってるとこ。
      何だか意志のない人形みたいだよね…!!

    あやめは頭の中の思考回路にシナプス総動員。 ┐(゚〜゚)┌
    あらゆる可能性を模索してみた。 

    −今の時間からどこ行けるかなー…
      あー、早く気の利いた提案考えておくべきだった… 


    「たまには景色のいい高台のレストランで、お食事でもしましょうか?」

    タジタジしているあやめの先を行って祐が案を出した。

      (実はそのあたりは木陰にモーテルが多数点在する
       カップルのデートスポットでもあるのだが…)

    「あ、はあ…」


    実を言うとあやめは “食べるデート” にはあまり気乗りがしなかった。
    口を動かして “食べる” という動作はどうも生理学や本能的営みの
    範疇にあり、ステキな彼氏といっしょに過ごす時間に組み入れるの
    はちょっと避けたい気がするのだ。
    休みの日には水戸黄門よりも、恋愛ドラマの方を観たい感じ、というか…
    (例が悪いか)

    好きな人の前で食べ物を歯と歯の間に入れて、咀嚼(そしゃく)する。
    その間は何か聞かれても何もまともに答えられない。

    そんな状況下でのデートって、ちょっと気が引けた。
    好きな人の前でぶざまな風体を晒したくなかったのだ。
    ステーキが噛み切れなかったり、何か喉に詰まらせたり、汁物を洋服
    にこぼしたり…
    祐といっしょだと過度に上がり性になるあやめとしては、どれもみな、
    さもありなん、だ。

    −でもここで断ったらすごくつまんない子だって思われちゃうね。
      せっかくのチャンスなんだからウンて言おう!

    あやめの決断は早かった。

    「はい、じゃ、お言葉に甘えます。」


    祐の車が夕暮れ時のゆるやかなカーブを切って上って行く。

    −あ、同じ道だ…

    あやめはつい数週間前のできごとを思い出していた。
    あの時はこの道の先のずっとずっと上の方で絶対絶命だとさえ思った。
    どうなろうと、あの男の子たち次第だったのだ。

    −あの時、命拾いした私のバージン。
      誰のために取っとくの?

      あ、私ったら、何考えてるんだろ…

    高度が上がるにつれ、次第に広がって行く町の灯のじゅうたん。
    まばゆいばかりに地上と空の境目を光のダストで包みながら。

    「わあーっ ほんとにきれい…」

    あやめは感動で(もともと持ち数の少ない)言葉をなくした。

    −あの時も同じ景色を見ていたはずなのに、
      好きな人と見ると、こんなに違って見えるなんて…

    あやめの目も、地上のあかりを反射してうるうるキラキラ輝いていた。




    テーマ : 自作恋愛連載小説 - ジャンル : 小説・文学

    着いたレストランは、スキー場に続く道路の登り口斜面にある、その
    名も “青い銀河”。
    山や丘に囲まれた盆地に広がる町が一望できる。

    今の時間は黒い影のシルエットとなった山々をバックに、地上に無
    数の星が散りばめられたよう。
    そこに人々が生きていることを証明するかのように輝きの粒はあちこ
    ちでまたたいていた。息づくように…。
    青白い光だが暖かい。

    あやめは家族に 「『友だちに会いに行ってくる」 と言って出て来は
    したが、遅くなるとは言っていない。
    祐は受験生だし、きっとジャズ喫茶で待ち合わせて音楽を聴き、
    お茶を飲みながらおしゃべりするくらいだと思っていたから。

      その種のお子さま仕様デートは、祐のカテゴリーには
      ないのだったが…

    ふたりは半個室のように区切られた窓際席のひとつに案内された。

    建物のその部分は山の斜面に少し突き出した形で土台に乗ってい
    るようで、眼下はすぐに険しい岩肌になっていた。
    まるで天空のレストラン。

    店内には赤い絨毯が敷かれ、ふんだんに飾られた花々とのコントラス
    トが、どこかヨーロッパの国を連想させる。
    花飾りあしらう洒落た銅製の唐草模様の仕切りの陰にグランドピアノ
    もあり、週末なので生演奏が聴ける。
    うっとりするようなポピュラー音楽セレクションで、カップルの多い店内
    の雰囲気をロマンティックに演出していた。

    あやめはウキウキ、ドキドキ。
    何よりも一番嬉しいのは、今やっと祐とふたりの世界が持てたという
    こと。
    何かの間違いで夢の世界に迷い込んでいるようだった。

    −本当に映画の一場面みたい…
      いっしょにいる私さえカメラに映らなければ…

    観衆のひとりが映画のスクリーンの中にCGか何かのトリックで入り
    込んでいるような気がする。
    それとも外国のリゾートにでもワープしてしまったような…。
    自分がそこにいるのが不思議だった。

    でも、手を伸ばせば届くところに実物等身大の、本物の祐がいた。


    コースメニューを注文したあと、しばらくして、祐の方が本当に手を
    伸ばして来た。
    その大きな手はテーブルの上であやめの手を捕まえて。

    「手相を見せて。ほぉ、どれどれ…」

    そう言ってあやめの手をさすってから、あやめの手のひらに右手三本
    の指先で円を描いた。

    「きゃ、くすぐったい!」

    あやめは反射的に手を閉じる。

    「ふっ。こんな誘惑の仕方もあったりして…」

    祐がまた、少年のようなあの恥ずかしそうな笑顔を見せる。
    あやめの方もいつもの慢性的症状が発症して体温急上昇。
    手のひらも汗でキラキラ光る。

    「ふむふむ。君は幸せな結婚をすると出ている。
    良かったね。

    でもそれじゃきっと俺とじゃないなあ…」

    −?!え? 今、何て??

    祐の思いがけない言葉に、あやめの体温が少し下がる。

    「あやめはどんな男と結婚するんだろうな…」

    祐があやめを呼び捨てにしたことにもあやめは驚いたが、
    彼がデートの最中に結婚についてそんなことを言出だしたことから、
    心のどこかですごく、すごく、絶望し始めていた。

    −今、目の前にいる私は何なの?
      やっぱり恋人じゃないの? 。゚(゚´Д`゚)゚。

    テーブルの上には見た目もきれいなフランス風料理が並べられていた
    が、それらを口に運びながらも飲み込めずに、喉は詰まる。

    「うん、好きな子といっしょだとどんな料理もひと味違うよな。」

    落ち込み凹ちょっと挽回。
    祐のひとことひとことに一喜一憂するあやめ。

    祐は何ともないようで。
    涼しい顔でさっきの話の続きを始めた。

    「俺たち、つきあってはいるけどさ、俺はあやめを束縛する気なんか
    ないぜ。
    あやめはあやめで自分のやりたいように好きにやればいいんだ。

    愛だの恋だのってそれが束縛になっちゃうからそのうち息苦しくなって
    相手が重荷になってくるんだろ。

    あやめはまだ若いんだし、いいじゃんか、お互いに自由でいれば。
    いっしょにいたければいっしょにいる。
    嫌になったら別れればいい。

    まあ、結婚の話はまだ早いけど、
    愛が冷めても結婚という名のロープで縛り付けておくなんて残酷だよ。
    世の中にはそんな仮面の夫婦がごまんといるからね。

    …俺はたぶん、結婚はしない。

    俺はあやめにも自由に生きてほしいんだ。
    つきあってるからとか、女だからとか、つきあえば結婚しなくちゃとか、
    とにかく素直な自分の心を縛るようなものから自由に生きる人になっ
    てほしい。

    そういう女が好きだから。」





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